王太子殿下は籠の鳥の姫と愛おしき逢瀬を重ねる~やり直しの花嫁~2022年10月28日 13:33


王太子殿下は籠の鳥の姫と愛おしき逢瀬を重ねる


やり直しの花嫁

大国ガレアの国王ヘルマンは、病弱な息子の代わりに、甥であるアーデルベルトを他国から呼び寄せ、王太子とした。
思いがけず大国の王太子となったアーデルベルトは、ある朝、王宮の森の中にひっそりと建つ館で、ひとりの乙女と出会う。
一目で恋に落ちたアーデルベルトだったが、その乙女ユーディットは愛してはいけない人だった……。

てな感じで始まるお話です。
愛し合いながらも、互いの立場がそれを許さない。秘密の恋に、ユーディットはどうしようもなく溺れていきますが、その一方で、やがて訪れるであろう恋の終わりにおびえています。
突然の別れの日、ユーディットが選んだのは……。そして、その時、アーデルベルトは……。

約一名を除き、悪い人は出てきません。
登場人物はほぼほぼ穏やかな人ばかりで、戦闘シーン等もナシです。
最後はもちろんハッピーエンドなので、安心してお読みいただければと思います。

アーデルベルトは、姫野のお話に出てくるお相手さまの中では、珍しくヤンデレ度がちょっと高めかなと思います。
狙った獲物は逃がさない的な?
そこいらあたりをもうちょっと書けたらよかったのですが、なんせ、彼はユーディットの前では、そういうところをあまり見せません(かっこつけやがってー)。
ユーディット目線で書いている以上、ユーディットの知らないことは書けないし、第一彼の権謀術数家ぶりを詳しく書いていたらTLじゃなくなっちゃう……。
お話書くって難しいですね……。
ありがたいことに、カトーナオさまが書いてくださったアーデルベルトが、なんか、優等生面してほんのりヤンデレ感漂ってて(そう思うのは姫野だけ?)なんだか、とても、救われた気持ちになりました。
やはり、イラストさまは偉大です。

本来でしたら、約一名の悪い人や、彼を取り巻く人々にもいろいろなドラマはあるのですが、とりあえず、それは横に置いといて、アーデルベルトとユーディットの甘くせつない恋の行方を、ライラックの香りに包まれながら、見守ってやっていただけたらと思います。