『黒の将軍と東の塔の魔女』のこと そのさん2013年01月12日 10:41

『黒の将軍と東の塔の魔女』のあとがきに書ききれなかったこと、その3です。
ネタバレっぽい内容もあるかもと思いますので、そういうのがおきらいな方は飛ばしてください。よろしくお願いします。

その3は、そのほかの人たちのこと。
最後にちょっとだけ出てきた、アレクサンドラの妹のエレナちゃん。彼女は意外とおてんばさんなようです。
ディミトリオに剣を習ったり、女王陛下がイグニス王に謁見しに行くのに男の子の格好をしてこっそりついていったり。
やがて、イグニスの第一王子さまと出会って恋に落ちるみたいです。
このふたりは、ほんとにかわいいカップルなんですよ。
自分に自信を持てなくてちょっとヒネてる王子さまと、元気で明るいお姫さま。最初はただの友だちだと思ってたのに……、みたいな、初々しいふたりです。

『黒の将軍と東の塔の魔女』には出てきませんでしたが、ついでなので、エルウィンの幼なじみフロリアンのことを少し。
エルウィンへの片思いに敗れた彼は、傷心をかかえ訪れた田舎の村で、持ち前の正義感から生贄の娘を救い出し、つい、うっかり、勇者さまになっちゃったりしてるようです。
ジークフリートは、このフロリアンを重用しているみたい。やがて、ジークフリートがアクイラ王になる頃には、きっと、王の右腕となっているでしょう。
姫野は、だんなさまにするなら、このフロリアンが一番じゃないかと思っています。まじめだから浮気しないだろうし、大事にしてくれそうだし。それに、王太子さまとか王さまだとそれだけ責任も重いので、妻も大変そう……。
もうひとり、やっぱり『黒の将軍と東の塔の魔女』には出ていない人ですが、大好きなジークフリートお兄さまのお嫁さんにしてもらえなかったハンネローレちゃんも、他国の王子さまのところにお嫁にいってしまいました。顔も知らない王子さまの妻になって、少し、つらい思いもしているようです。

最後は、ディミトリオ。
彼は……。
うーん。ディミトリオって、ほんと、謎の人なんですよね??? 女出入りは激しいのに本命が誰だかわからない。
もしかして、実は、○○○○○狙ってるとか????? いや、かなわない恋だから、あきらめようよ。

なんにしても、どの子もしあわせになってほしいです。
たぶん、この先、お話にしてお目にかける機会は得られないのではないかと思いますが、姫野の脳内ではみんな元気でがんばっています。
皆さまにもご自分なりの彼らの今後をあれこれ想像して楽しんでいただければ幸いです。


『黒の将軍と東の塔の魔女のこと』 そのに2013年01月11日 10:37

『黒の将軍と東の塔の魔女』のあとがきに書ききれなかったこと、その2です。
ネタバレっぽい内容もあるかもと思いますので、そういうのがおきらいな方は飛ばしてください。よろしくお願いします。

その2は、レオニダスのパパのこと。
レオさまのパパといえば、イグニス王。まだ王太子だった頃に、旅先でレオさまのママである旅芸人の踊り子を見初め、レオさまを孕ませた人です。
レオさまは、レオパパのことを、権力をかさに着ていたいけな少女を手篭めにしたひどいヤツ、みたいな風に言っていますが、姫野は、実は、レオパパとレオママは心から愛し合っていたのではないかと思っています。純愛だったんですね。でも、レオパパの身分がそれを許さなかった……。
レオママは、レオパパを愛しているからこそ、身を引いたのではないでしょうか。レオママが、もっと長生きしていたら、それをレオさまに語って聞かせる機会もあったのでしょうが、もし、そうだったのであれば、黒の将軍は誕生しなかった気もします。

ちなみに、イグニス王。彼はレオさまが自分の息子であることを知っていると思います。知っていて、イグニスの将軍職につくことを許したのは、父親としての情だったのか、それとも、レオニダスの能力を認めた故だったのか……。そのあたりは、姫野にもよくわかりません。
もひとつちなみに、イグニスのまだ立太子も住んでいない第一王子もレオさまが自分の兄であることを知っていて、レオさまにひそかにライバル心を抱いているようです。
日本では、将軍の子供でさえあれば、母親の身分がどうであれ将軍になることができたし、また、その母親も『お腹さま』として大切にしてもらえましたが、中世ヨーロッパでは、正妻以外の女性が産んだ子供が顧みられることはなかったようです。だから、いくら、レオさまが「俺はイグニス王の息子なんだぜ」ってがんばっても誰も相手にはしてくれませんし、第一王子さまの地位が揺らぐことはないのですが……。第一王子さまからすれば、男のプライドの問題なのかな? レオさまにしてみれば、いい迷惑?





『黒の将軍と東の塔の魔女』のこと そのいち2013年01月10日 23:14

『黒の将軍と東の塔の魔女』のあとがきは1ページしかありません。
なぜかというと、姫野が楽しく書き過ぎて、本文がちょーっと(ちょっと?)長くなってしまったせいです。短くまとめるのは難しいですね。何年やっても上達しません。編集さま、ごめんなさい。
そんなわけで、あとがきにはごあいさつ程度のことしか書けなかったので、本来だったらあとがきに書こうと思っていたことを少し書いてみようかと思います。
ネタバレっぽい内容もあるかもと思いますので、そういうのがおきらいな方は飛ばしてください。よろしくお願いします。

まずは、コリアリアとオレアンデルのお話。
コリアリア、オレアンデル、共に、日本でもお目にかかることのできる植物です。
コリアリアのほうは、和名をドクウツギといい、日本国内にも自生しているそうです。その赤い実は、甘く、美しく、知らずに食べてしまった人が中毒死することもあったとか。見るからにまずそうだったり、せめて苦かったりすれば、口にすることもないのに。それが、この木の実の最もおそろしいところではないかと思ったりもします。
コリアリアは、近畿より北の河川敷や野原で見かけることができるそうです。姫野は、野生のものはもちろん、植物園などでも見たことはありませんが、オレアンデルのほうは日常的に目にしています。
排気ガスに強いオレアンデルは、街路樹にもよく利用されていますし、原爆投下後の広島では一番最初に芽吹いたといわれています。
もう、おわかりですね。オレアンデルとは、実は夾竹桃のことです。文中にも『夾竹桃』と表記してもよかったのですが、なんとなく、『夾竹桃』よりも『オレアンデル』のほうが中世ヨーロッパの植物っぽい気がして、そちらを選びました。
夾竹桃は、あまりにも身近過ぎるせいか、バーベキューの串にした兵士たちが大勢中毒を起こしたとか、誤って餌に混入していた夾竹桃を食べた牛が死んだとか聞かされても、なんだか信じられません。夾竹桃が植わっている周辺の土壌や、葉で作った堆肥にも毒があるそうですから、かなりの猛毒なのでしょう。生木を燃やした煙も毒なので、夾竹桃の木の近くでは焚き火もできないということですね。
なんにしても、意外なほど身近なところに、こんなにもおそろしい植物があるとは驚きです。
お話の中ではオレク兄ちゃんが悪いことに使っていましたが、よい子の皆さんは(悪い子も!)真似しちゃダメですよー。