『彼と彼たち』のSSを書かせていただきました。2016年08月06日 10:28

ステラノベルさまで配信していただいている『彼と彼たち』のショート・スト-リーを書かせていただきました。
SSと言いつつ、ちょっと長めです。原稿用紙換算で30枚以上あります。
本編のラストはいろいろとアレでしたが、SSは本編に比べて糖度高めかな、と思います。
栄と千尋との間のあれこれが中心かな。
なお、すべての配信サイトさまでSS付きが読めるわけではないようです。
パピレスさまでは、既に配信していただいているようですので、よろしければ、ご覧になってみてください。
よろしくお願いいたします。

略奪の花嫁2016年08月07日 10:48

姫野百合のお仕事の紹介です。

エトワールノベル(配信のみ)
ジャンル / 乙女系
イラスト / 速瀬羽柴さま

略奪の花嫁

ナイトフォールベイの王女フィオナには婚約者がいる。
ランズエンドの王子ライアンがそれだ。
ライアンとは数度顔を合わせたことがあるだけだし、正直、彼のことを好きになれるのかもわからない。
それでも、いずれ、おとなになったら、彼の妻になるのだろう。
漠然とそう感じながら成長したフィオナに、父であるランズエンド王は、突然、ライアンとの婚約を破棄し、ダルモアの大公のもとへ嫁ぐよう命じる。
フィオナの父は、ランズエンドを見限り、大国ダルモアとの誼を結ぶために、フィオナを生贄にしようというのだ。
ダルモアの大公は、フィオナの父よりも年上で、しかも、好色。
フィオナは、いやでたまらなかったけれど、父の言うことには逆らえない。
憂いの日々を過ごすフィオナだったが、ある日、ナイトフォールベイは、予期せぬ敵襲を受ける。
ナイトフォールベイの城は陥落し、フィオナは敵兵の手に落ちた。
フィオナを略奪した、その男とは……。

短めのお話です。
ほんとうは、もう少し短くしなくてはならなかったのですが、結局、このサイズになってしまいました。
短いお話は難しい……。
お話の内容は、すれ違い初恋物語的な感じです。
オーソドックスに姫嫁(たぶん)。
最初はじめついた展開ですが、最後は大団円だと思います。
文庫よりはボリューム少なめなので、さくっと軽く読んでいただけるのではないかと……。
姫野個人としては、ハイランドっぽい景色など書けて楽しい一作でしたv

9月刊2016年08月07日 11:43

公式サイトで情報が上がっていたので、そろそろお知らせを……。
次の本は、ソーニャ文庫さまより、9月3日発売です。
タイトルは、『愛よりも深く』。
イラストは、蜂不二子さまです。
ナカミは……。
ソーニャ文庫さまですので、ちょっと歪んでみました。
TLでは初めて書く感じのお話です。
せっかくなので、思いっきり楽しんで書かせていただきました。
校正もすべて終わったし、今回はイラストも既に拝見しちゃいましたよ。
あとは、本ができるのを待つだけ~v
蜂さまの美麗イラスト、楽しみにしててくださいね。

『愛よりも深く』 9月3日発売予定です。2016年08月17日 14:34


愛よりも深く


既に、ソーニャ文庫さまの公式サイトやAmazonさま等でもご紹介いただいておりますので、ご覧いただいた方もおいでになるかと思いますが、次の本の表紙です。
初ソーニャ文庫さまです。
なんで姫野なのか場違いじゃないのかってお叱りを受けそうですね。
すみません。

気になるナカミは、奴隷のアデルが、お金持ちの男に買われて、ある高貴な男の心を虜にする魅力的な女となるべく、昼となく夜となく調教されるという内容になっております。
アデルは、病気の弟を救うため、お金持ちの男に命じられるまま、貴婦人のふりをしてその高貴な男を誘惑しようとしますが、しかし……、って感じでしょうか。

うむむ。難しい。うまくまとめきれてない気がするので、今回は、登場人物も紹介しておきます。


アデル …… 奴隷。弟思いのやさしい姉。

旦那さま …… アデルの持ち主。傲慢で尊大。ふつーにヤなヤツ。

灰色の瞳の男 …… 旦那さまの下僕。イケメン。細マッチョ。寡黙。常にアデルに寄り添い、アデルを調教する。

高貴な男 …… アデルのターゲット。

モードリン …… 旦那さまの姉。アデルと顔だちが似ている。

ウェルズワース …… 宰相。おじいちゃん。


さらに、お読みいただく際の注意点をいくつか

・このお話を読んでもしあわせな気持ちにはいっさいなれません。
・無駄に長いです(ほんとに長いです…)。
・地雷多数設置です。
・平素姫野が書いているものよりも、服着ていないシーンが多いです(お陰で、きれいなドレス姿の挿絵が一枚しかないというありさま)。
・登場人物全員が、どこか歪んでます(あるいは、歪んでいきます)。

それでもいいよという太っ腹な方は、よろしければ、読んでやってくださいませ。
昔の昼ドラ的ドロドロな感じは、楽しんでいただけるんじゃないかな? 楽しんでいただけたらいいな。

姫野としては、もうちょっとギリギリまで攻めてもよかったのではと感じるところもなくはないのですが、それでも、思いっきり楽しんで書かせていただきました。
楽し過ぎて、バカみたいに長くなってしまったよ……。
本来でしたら大幅に削るべきだったところ、このままでいきましょうとおっしゃってくださった編集さまには感謝の言葉しかありません。




見本誌届きました。2016年08月25日 18:13


愛よりも深く2

『愛よりも深く』の見本誌が届きました。
さすがに、分厚い400ページ……。
編集さまは長さを感じなかったと言ってくださったので、読んだらそれほど長いと感じないんじゃないかとは思うのですが……(淡い期待)。
ただ、長い分、夜のお作法のシーンにしっかりページを費やすことができました。
ページを減らそうと思ったら、どうしても、そういうところからまず圧縮していかなくてはならないのです(泣)。
短くまとめるのって、ほんと、難しい……。

ナカミは、糖度低め(たぶん、微糖以下)です。
「好き」とか「愛してる」とか、ささやき合ったりしない、甘い恋愛感情というよりは、もっと別の離れがたい何か(編集さまは『呪い』にも似たものと表現してくださいました)によってつながれたふたり、なのかもしれません。
ヒロインのアデルは、流されるまま『旦那さま』の企みに加担し、やがて、さらに大きな事件の渦に巻き込まれていくことになります。
陰謀です。サスペンスです。
このあたり、書いてて苦しかったけど、楽しくもありました(とってもv)。
ラストは、大団円のハッピーエンドとは、とても言えないのですが、アデルにとっては、望むものを手に入れることができた、ある程度しあわせなエンディングになっているのではないかと思います。
色々、ネタバレ的なことの多いお話で、あまりくわしく書けなくてすみません。
『灰色の瞳の男』はとても賢い男なのですが、姫野は『旦那さま』や『高貴な男』の愚かさも嫌いではありませんでした。
彼らのことももっと書いてあげたかった気もしますが、そんなこと言ってたら、いくらページがあっても足りないので割愛割愛。

しかし、表紙でアデルを抱きしめている『灰色の瞳の男』。
書きながら、彼ってば誰かに似てると思ってたのですが、拙作『背徳の薇園』(BLです。すみません…)の高遠に似てるんじゃん。
もっとも、高遠は、『灰色の瞳の男』よりよくしゃべるし ずっと変態ですけど(『灰色の瞳の男』は、高遠よりも寡黙で、腹黒)。
お話のナカミについても、共通するところが多いような気がします。
どっちも薔薇園だし……。

いろいろ事件が起こりますし、少々残酷なシーンなどもありますが、よろしければ、お手に取ってやってください。
『愛よりも深く』はソーニャ文庫さまより9月3日発売予定です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。